栃木県真岡市八木岡にある、瓢箪塚古墳の写真です。
芳賀地域では最も大きい古墳で、全長77メートルあります。前方後円墳です。

芳賀地域では最も大きい古墳で、全長77メートルあります。前方後円墳です。
築造時期は、五世紀と六世紀の境目くらいと推測されているようで、大和田富士山古墳と鹿天神山古墳の間に入る時期のようです。
ちなみに、鹿天神山古墳のある真岡市鹿には隣接して物井の地名があり、下野国芳賀郡物部郷の遺称地とされます。
下写真は北側から見て、手前が前方部、奥が後円部だったと思います。
後円部の上から前方部のほうを見ました。
同じ五行川流域の首長墳とはいえ、鹿古墳群とは距離もあって、地形的にも繋がっているとはいえませんし、別々の集団によって築かれたと見たいところです。鹿古墳群のほうが、この古墳に葬られた豪族を抑えて台頭した、物部の現地管掌者の墳墓かも、と想像したいのです。
逆に前方部の上から後円部を見たところ。
保存状態はかなり良いんですが、樹木のせいで見通しが悪いんですよね
保存状態はかなり良いんですが、樹木のせいで見通しが悪いんですよね
主体部は未調査なので内容も不明なのですが、墳丘に特徴があります。
前方部の片方に、出っ張りがあるのです。これも造り出しの一種なのでしょうか。
前方部の片方に、出っ張りがあるのです。これも造り出しの一種なのでしょうか。

その特異な前方部付近。
ただの藪画像ですね。すみません。
ただの藪画像ですね。すみません。
初出:「八木岡瓢箪塚古墳」『天の神庫も樹梯のままに。』http://blog.livedoor.jp/kusitama/archives/51872504.html 2010年10月25日