大田別ノート

物部厨どもが夢、それとも幻。

2010/06


北条塚古墳

千葉県香取郡多古町東松崎にある、北条塚古墳です。
2006年の秋に撮ったものだと思います。
下写真は右手に垣がちょっと入ってますが、松崎神社の真裏にあります。というより、古墳を意識して神社も建ったんでしょうね。
くびれ部のあたりです。

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後円部の上から前方部のほうを見ると、こんな感じ。
北条塚3号墳、東松崎2号墳とも呼ばれているので、近くに一緒に群をなす古墳があったはずなんですが、よくわかりませんでした。
民家とか結構あったから、もう消滅してしまったのかしら。

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前方部から後円部を見ると下写真のような感じ。
写真だと樹木が邪魔でよくわからないんですが、かなり良好に墳丘は残っているように見えました。神社の境内なのが幸いしたんでしょうね。

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右手前が前方部、左奥が後円部。
これでようやく前方後円墳らしく見えますね。
墳長74m、後円部径36m、前方部幅45m。6世紀中葉ころの築造のようです。
御前鬼塚古墳に先行すると見られます。


こちら↓は北条塚古墳から南東に2kmくらいのところにある、たぶん土仏2号墳です。香取市小川にあります。

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「たぶん」というのが怪しくてすみません。
『前方後円墳集成』の地図だと、1号墳と2号墳の前方後円墳2基が、南北に並んでいたんですよね。ところが現地へ行ってみると1基しか見つからなくて…
写真のとおり、夕暮れで少し暗くなってきてはいましたが、肉眼ではまだ暗いことが理由で見落とすような感じではなかったんです。
南側の崖と古墳の距離が近かったので、南側の土仏2号墳なのでは…と考えました。北には畑があったので、もしかしたら削平されてしまったのかもしれません。
墳長30m、後円部径21m、前方部幅20m。後期古墳の割に前方部が発達してますね。

その崖を作った川が近くにあります。栗山川の支流なのだそうです。
東に向かって遡って行くと、流域には旭市の鏑木古墳群があります。椿海との関係だけでなく、河川の流域との関係で別角度から考えられないか、と同流域の古墳も見てみました。
でも結構距離が離れてますし、同一の集団が築いたとは思えないですかね。



初出:「北条塚古墳」『天の神庫も樹梯のままに。』http://blog.livedoor.jp/kusitama/archives/51833544.html 2010年06月22日

酒折宮

山梨県甲府市酒折に鎮座する神社、酒折宮です。
参拝は2005年の夏だったと思います。買い換え前のデジカメで撮った画像なので…
ネタ切れしたら使おうと放置していたのが、ついに順番が巡ってきました。

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JR中央本線の酒折駅から徒歩だと近いです。
私はマイカーだったんですが、上の写真のとおり、一台分の幅の道が参道で、国道411号線(城東通り)からの入り口がわかりづらく、一端通りすぎてから、戻ってたどり着きました。

ヤマトタケル尊の東征伝承に登場することで有名。祭神ももちろん日本武尊です。
尊が
「新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる」
という問いかけの歌を詠んだものの、側近のものは誰も答えることができず、ただ御火焼老人(書紀では秉燭者)だけが、
「日日並べて 夜には九夜 日には十日を」
と返したとされ、連歌発祥の地ともいわれます。

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この御火焼老人について、静岡大学名誉教授の原秀三郎氏がユニークな解釈をされています。
物部氏の人物なのではないか、という説です。
書紀では大伴氏の祖、武日に靫部を賜ったことも見え、ここで行われていたのが東征における論功行賞と見られること、古事記に御火焼老人が任じられたとある「東国造」は東国全域を統括する重要ポストであり、通説のように身分の低い者が任じられるには不自然であることなどを述べられています。
詳しくは原先生の著書、『地域と王権の古代史学』に載っています。

地域と王権の古代史学
原 秀三郎
塙書房
2002-08-24


「老人」の表現が、殿様の側近に仕える守役や家老で使われる「じい」と同じようなものなのではないか、という見方が面白いです。

山梨県甲府市下曽根町の銚子塚古墳も、この御火焼老人(物部じい)に関係するとされていたので、立ち寄ってみたかったのですが、時間的に足りなくて行けませんでした。

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本殿を撮ろう…と思ったんですが、木に覆われていて全然撮れてませんね。

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背後の丘にある「シャトー酒折ワイナリー」のエントランスには、ヤマトタケルと御火焼老人のステンドグラスがあるそうです。


初出:「酒折宮」『天の神庫も樹梯のままに。』http://blog.livedoor.jp/kusitama/archives/51829241.html 2010年06月09日
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