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岡山県岡山市吉備津に鎮座する、吉備津神社です。備中国一の宮として崇敬を集めます。
元々は吉備国一の宮だったともいわれますが、どうなんでしょうね。「一宮」というランク付け自体が割と新しい時代っぽい感じはしますが。
延喜式神名帳の備中国賀夜郡にある名神大社「吉備津彦神社」を継承するとされています。

参拝したのは、2007年5月2日。この日は旅行四日目で、兵庫県神戸市から岡山県津山市まで行ったんですよね…結構な距離ですね。
JR吉備津駅で下車して歩きました。

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主祭神は、大吉備津彦命。
崇神四道将軍の一人として有名です。彦五十狭芹彦命は孝霊天皇の皇子でしたっけね。崇神朝の人にするには、世代対応にズレはないのかしら。このあたりの皇統譜は、そんなのばっかりだから、つっこんだほうが負けなのかもしれませんが…
駅から神社へ向かう途中、こんな面白いものがありました。銅鐸、そして吉備津彦。

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神社への入り口あたりに、「矢置岩」なるものがありました。
近くにあった案内板によると、祭神が温羅(うら)という鬼神と戦ったときに「互に弓矢を射るに、両方の矢、空中に衝突」したり、祭神が「鬼神の矢を空中に奪取」したりと壮絶なバトルを繰り広げたそうで、このとき矢を置いたのが、この矢置岩だそうです。
矢祭の神事があったことが旧記に見え、その後断絶したものの、昭和三十五年に復興したとか。

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随身門。

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そして、国宝の拝殿・本殿…といいたいところですが、工事中なのでした。
下調べしなかったので、現地へ着くまで工事をしてることを知りませんでした。うかつ。

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なが~い廻廊です。
うまい構図で撮れた!のは、現地調達した観光用パンフレットのおかげです。表紙がこんな感じだったという。

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廻廊の中央あたりから階段を登ると、境内社の岩山宮があります。
国産み神話にイザナミ神が産んだことが見える、建日方別神=吉備児島を祀っているらしいです。

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そして御竃殿。
釜を沸かした音で吉凶を占う、鳴釜神事で有名です。温羅の首が下に埋まってるなんて伝説も聞きますね。

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「吉備の中山」一帯には、面白い史跡・遺跡がいっぱいあるようです。

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初出:「吉備津神社」『天の神庫も樹梯のままに。』http://blog.livedoor.jp/kusitama/archives/51320369.html 2008年02月07日